glow個人の感想

曲集 3集目

 

 三枚目のCD焼き作業が終わりました。

 これは楽曲解説(個人の感想)になります。

 長々と自分の曲の自慢をやるので、読める人だけ読んでください。

 

目次

 

 

1.Sunshine

 はじめはこの曲は楽器のみで歌詞がなかったのだけれど、不意に閃いて勢いで録音していました。「みんな手を繋いで生きていこう!」みたいな歌詞が大っ嫌いで、まさか自分がこんな歌詞を書くとは思えなかったです。(途中で我に返っている歌詞がある)ドリカムとかいきものがかりとかが歌ったらそれっぽくなりそう。ってのは置いといて・・・

 この曲の歌詞に出てくる「人生からの問いかけ」というのはフランクル「夜と霧」の影響です。個人が人生に生きる意味を求めるのではなく、人生が個人に問いかけている。人生からの問いかけ、与えられた試練にどういう態度をとるか、そういったことに価値があるらしいです。その辺がこの曲テーマです。何か辛いこといっぱいあるけど、それは人生からの問いかけなのかもね。そんなこんなで泥臭くってもいいから毎日生きてこかー。って感じの曲。このアルバムのテーマもだいたいそんな感じです。フランクルについてはうまいこと説明できんので夜と霧をお読みください。

 

 

2.ぬいぐるみの叫び

 僕は君に抵抗する!がテーマです。

 現代日本に蔓延る「パワハラ」やめてよ!っていう曲です。

 この曲でいう「ぬいぐるみ」は「下っ端」「若者」、「ふわふわで可愛い」は「優れている」とか「使える(この言葉嫌いなので会社では絶対に使わない)」とか好きに当てはめて聞いてみてほしいです。

 2:47あたりからの間奏がお気に入りです。

 

 

3.遣らずの晴れ(山田喜大カバー)

 親愛なる従兄、山田喜大の曲です。

 後追い自殺の曲、と聞いたのでそのつもりでカバーしてみました。

 何となくこの曲のアレンジを考えるうえで、夜から夜明けにかけての時間帯をイメージしました。AメロBメロまでは、夜の街で仕事をしている人がいて、染まってみたり、傷ついたり、呆然としたりしている様子。サビは深夜から夜明けにかける時間、海沿いのビルの階段を駆け上がっていく様子。死のうとする。海が不気味に揺れる。吐き気がする。その場で蹲って動けなくなる。っていう映像をイメージしながら作りました。

 この曲の2番サビ以降の間奏は原曲のピアノアレンジが最高という言葉で片付けていいのかわからない程良くて、それを再現するのが難しかった。というか、できなかったのでオルガンでアレンジしてみました。これはこれで良い。

 私はこの曲をきっかけにガレージバンドのFX機能の使い方を知りました。一瞬海に潜ったかのような音質になったり「黒く塗りつぶした」のところ、とか。かっこよくできたと思う。

 

4.海辺の十年

 これも親愛なる山田喜大が歌詞を書いてくれた曲。

 なんかピアノ弾いてたら勝手にできた曲。録音もめっちゃアナログ。おじいさんおばあさんの昔話のような曲。わかりやすいサビのメロディー(何かをパクっていないか心配になる程キャッチーでは?と思う)、山田氏の美しくも暖かい歌詞。2番サビ後の間奏はとても気に入っている。綺麗な曲。

 

 

5.汐騒

 この曲集で唯一の歌詞なし曲。

 ウクレレを買ったので、なんとなく作った曲。

 ウクレレを買った理由は、地元の海を見ているとき「海見ながらウクレレとか弾いたら気分がいいのでは」と思ったから。やってみたところ気分は良かったが、人が通ると恥ずかしかったです。

 

 

6.月へ逃避行

 これもピアノ弾いてたら勝手にできた曲。自分で言うのもなんだけど、この曲の歌い方がすごいこの曲に合ってて好き。「物語枠」のこの曲は共感を得たりすることは難しいだろうけど、宇宙をイメージした音を味わってほしい。

 

 

7.Himatsuri

 昨今多めのネット炎上を題材にした曲。ツイッタークソリプとかを思い浮かべながら聴いてください。普通にめっちゃ歌上手い人に歌ってほしい。

 

 

8.カメの逆襲

 この曲も山田喜大に歌詞を書いてもらったのだけれど、私個人的に歌詞に共感の嵐。めちゃめちゃわかる。ってなった。開始36秒のイントロが着地して歌が始まるところめっちゃ好き。48秒の「最低限」のところも左右に音を振ったり、ちょっと楽しかった。 

 

9.恋模様

 妄想で作ったラブソング。

 とにかく花屋の綺麗な女の子に惚れて片思いしてるっていう曲。

 ひたすら中華っぽいアレンジを楽しんだ。あの銅鑼?っていうのかな?ボアーン!ってなるでっかいシンバル、かっこいいよなあ。

 

 

10.本当のところは

 9月ごろ、職場で色々あったことを曲にしたもの。経緯も結果も胸糞悪かった、やるせなかった。

 イントロのベース入るところのテレレーがやりたかった。あと、ギターソロ入る前のぎゃーん、っていう音はその前の歌詞の「大きな銃声」を表しています。

 RADWIMPSに歌ってほしい。

 

 

11.忘れてたまるか

 曲集を作るにあたって、コーラスを足しました。

 仕事が一番辛かったとき作った曲。今はだいぶマシになりました。

 当時の声がメインボーカルなのだけれど、めちゃくちゃ感情入っていて聴いてるこっちがつらくなってくる。ような。数ヶ月越しのコーラス入れで当時の気持ちを振り返ることができて良かった。

 2番サビ直後のピアノによるグリッサンドは蛙が水に飛び込む音。

 転調思いついたときはやったね。と思った。

 イントロのリズムはピアノの黒鍵で曲作ろっかなーと思ってたらできた。

 最後の「アオ!」は山田氏がカバーしてくれたときにやってたのをみていいな。と思いやりました。あと最後の最後は「耐えよ」って歌ってる。 

 

 

12.時を計る

 歌もコーラスも録り直しているので是非ねっちり聴いてほしい。私がこの曲を聴いてある人を思い出すための曲。ときどき不協和音になったり、2番からミスマッチな機械音を入れて混乱を表してみたり。

 わからない。この世は本当にわからないことだらけだ。でもわからないなかで自分の思う日々をできるだけ快適に過ごせたらいいのにね。

 最後のコーラスは全部私が歌っています。絶対これやりたかったんよ。

 「蜻蛉の空」とカップリングにしたい。

 

 

13.Goodbye Sunday(ちゃいカバー)

 高校時代バンドで作った曲。

 高校時代のボーカル、ドラムには敵わないけど記録のためカバーしてみました。

 「寝ていたい!」とかのところの変な声入れるの楽しかったです。

 

 

 

 

十数曲作ったらまとめてCDに焼く習慣が3枚目に突入しました。

 1集目が0331、2集目がDuskだったのですが、3集目はどんなタイトルをつけるか迷った末に、「せっかく閏年だしなあ」ということで「0229」と思ったものの、なぜかふと「glow」という単語が浮かんで、「glow」にしました。ほのかな光がこれからもみんなを照らしていきますように。

 

 今回のアルバムは「現実枠」と「物語枠」の曲があります。「現実枠」とは、日頃思ってることや出来事を曲にしたもので、聴いた人が共感してなにか救いになるところがあればいいな、という想いを込めた曲たちです。「物語枠」は完全に自分の想像で作った曲です。物語の背景や主人公の心の動き、画面の中の色彩を想像しながら聴いて、それで癒されることがあればいいな、と思いながら作った曲たちです。

どれを現実ととるか、物語ととるかは人それぞれだと思うので、そこも含めて聴いてくれた人は感想とか想像とかしていただけたら嬉しいな〜と思います。

 ちなみに、この曲たちの多数はSoundCloudYouTubeなどで公開したこともあるのですが、幾つかの曲はボーカル録り直し、コーラスアレンジを加えたりしているのでその辺りの違いも楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

偉そうに長々と講釈垂れてすみません!