遣らずの晴れ(山田喜大カバー)

生ぬるい風に怯え
何年経ったんだろう
空は突然裏切る
何事もなく月はでる
 
見様見真似で紛れ込んだ海には
溺れる獣と泳げない魚の群れが
 
7Fまでが最後で
ここからは非常階段で行くんだよ
ここじゃよくあることです
誰もが知らない 名前も素顔も
 
 
居たたまれなかったんだ
だから問う 木霊する
生きていてもいいのですか
乞う宛の無い 赦しを胸に
 
やがて惨めにも年を喰った化け物
虚しい 侘しい昔話はよしなよ
馬鹿馬鹿しい
 
 
引き返せないように
帰る場所を黒く塗り潰した
 
あの日の空は快晴
まるで今日の様な陽が射していた
秋と冬と夏と
残りを売り渡し荒んだ天使
また暮れゆく頃には
僕もゆく 君の元へ墜ちてゆく
襟元が少し汗ばんでゆく