恋模様

丘の上のあの家で暮らしてる
あの娘さんは花屋で働いている
昨日カトレアを買った
優雅なあの子のようだ
もしも花を贈り
云ふ時が来ればなあ
あなたは可憐で美しいと
その瞳の中に吸い込まれそう
ダメだろうなあ
身分違いの恋
その笑顔と花を見にいくのが精一杯だ
 
はじめての出逢いは
街の祭りでした
人混みの中で赤い提灯(ちょうちん)の下で
あの娘は落し物をして僕が拾い渡した
それがはじまり
些細なことで
私の心臓は波打ち出した
 
手が届かない片想いって
見てるだけでいいなんて自分に言い聞かせてるだけ
 
あなたのことが好きですと
言える時が来ればなあって
思い続ける
 
そんな毎日私の恋模様
ああ 明日の花は何を買おうか