蜻蛉の空(歌詞等)

海を眺める 遠く 遠く むこう 空は晴れ渡り 雲流れて消える

もう一度 もう一度 舟をこげるならば あと少し あと少し 夕日が沈むころ
風が吹いて 蜻蛉ゆらゆら はるか遠く ハーモニカの音
芝生の上 もう寝ころべない 柿の木さえ もう実りはしない
花は咲くのに 足音すら見えぬ 声はかすれて どこかに消え 落ちる
もうすぐに もうすぐに 思い出せるのだろう そういって 抱きしめる その手はすり抜ける
見つめていた 水平線を はるか遠く ハーモニカの音
鉛を打つ この手も止まった 海の向こう 波が大きくて
何も見えない 何も聞こえない だから少し切なくなるけれど
差し込む光 窓辺に立って 奏でた音が 響き渡る空
風が吹いて 蜻蛉ゆらゆら はるか遠く ハーモニカの音
聞こえてるか それはわからない でも十分 響き渡ったと


https://soundcloud.com/lacklac2128/hxy4jepgippb


祖父は竹を削ったり火で炙ったりして竹とんぼを作ることが趣味でした。家には数えきれないほど多くの竹とんぼがあります。

今、私の実家にあるだけの竹とんぼです。祖父の家にはこれの十数倍はあった覚えがあります・・・また、昔は近所の子供にあげたりもしていたので、いったい何本作ったのでしょうか。よく見ると削り方や着色がそれぞれ少しずつ異なっています。おじいちゃんも熱が入ってきて、改良を重ねて、羽根が4本の竹とんぼを作ったりしていました。

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また、こちらはまさに「竹蜻蛉」という名にふさわしい代物です。

凝りに凝って、ついに蜻蛉の形をしたものを作り上げてしまいました!

ちなみにすべて手作業です、すごい

これ、蜻蛉の頭のところがやじろべえのようになっていてゆらゆら揺れるんです。

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蜻蛉を削ってると心が落ち着く、無心になれる。そして出来上がったものを見ると達成感がある。という様子でした。

私も、作曲するとき同じような感じだなあ。なんて。


また、祖父はハーモニカを奏でることが好きでした。犬を屋外で買っていたのですが、時々犬小屋の前に小さないすを置き、そこに座ってハーモニカの音色を犬に聞かせていました。今思い出したんですが、祖父はラジカセで自分のハーモニカの演奏を録音して、それを車でかけてよく聴いていました。

私も自分で作ってサウンドクラウドにアップしたものをよく聴いてたりして・・・。

似たんかなあ。(笑)


これらのエピソードの他にも、たくさんの祖父に関する記憶がこの曲の中にはちりばめられています。「鉛を打つ」とか「舟」「柿の木」など・・・

じんわりと、ゆっくりと聴いてください。

夕焼けがしみるような、懐かしいような感覚にあなたの心が安らげば、私はうれしいです。



この写真は、地元の海辺です。

夕焼けがとてもきれいです。

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